好きな教科なんだけど先生が嫌い
「わからないことはなんでも聞きなさい」
と授業中に言いながら、
職員室に聞きにいけば
「こんなこともわからないのか。」
といって教えてくれない
という姪の話を耳にして
「ダブルバインド」だよ~
矛盾した指示、命令。
ピュアにとらえると苦しくなる。
「ダブルバインド」
という言葉をご存知でしょうか?
ダブルバインドは
私たちの日常生活の中にも
多く潜んでいますよ。
家族のあいだや学校、
会社の中での
コミュニケーションで
よく発生するのが、
このダブルバインドです。
ダブルバインドとは
「二重拘束」という意味です。
二つの違う矛盾した意味の
メッセージを
相手に命令することで、
相手を混乱させ
強いストレスを与えるといった
コミュニケーションのことを指します。
(矛盾した意味のメッセージは言葉と態度がちがうことも含めて)
ダブルバインドが発生するコミュニケーション環境に
長年身を置くことは、
相当なストレスがかかります。
「親子関係」「教師と生徒」「先輩と後輩」「上司と部下」など
いわゆる「主従関係」「上下関係」に多く、
相手は「あなたのためを思って」などと思って、
自覚がない場合が多いとされています。
例えば身近なところで
お母さんがスーパーで
「なんでも買っていいよ」
と言いつつ、持ってきたお菓子に
「あなたはチョコはまだ早いからダメよ」
「もっとこういうやつにしたら」
など言語的には
『好きなものを選んでいい』
と言いつつ、結局は
『なんでもいいのではなくて、親が認めるものを選びなさい』
という矛盾したメッセージを送ってしまい、
子どもは
「なんだよぅ〜なんでも好きなもの買ってくれるって言ったのに」
もやっとした気持ち、思考が混乱してしまうのですね。
学校のなかで先生は
「わからないことはなんでも聞きなさい」
と言いながら、
生徒が実際に勇気を出して職員室に聞きにいけば
「こんなこともわからないのか。授業で何を聞いていたのか。」
と責められることがありますね。
今回の姪の話はこれ
親子関係でも、学校でも、会社でも
長らくダブルバインドの環境下にいた人は、
自分の意思で選択したものが認められないので、
自信が育ちにくくなります。
「自分が悪いから怒られる」
「自分がダメなんだ」という
自己否定の思考回路に陥りやすくなります。
ダブルバインドを受ける側は
常に混乱の中にいるので
自分の考えがまとまりにくく
何が正しくて何が悪いのか
正常な判断ができにくい状態になることもあります。
さらに自分の本当の気持ちよりも
周囲が期待するものを予測して、
それに応えようとしていきます。
過度に他人の顔色を伺うようになって、
主体性を失っていきます。
自己否定 やストレスが続くと
与えられた指示をこなすうちはいいのですが、
いざ自分で考えて動かないといけなくなった時に、
どうしていいか途方に暮れてしまうでしょう。
例えば学校での自由な課題を目の前に
真っ白になってしまう、
大学に入って主体的に授業を選択する段になって
何も動けない、
社会人になって昇進して部下ができると
どうしていいかわからないなどが考えられます。
どうせ自分はだめだ、
なにをしても最後は失敗してしまうはずだ
と言う自己意識を持ってしまう人もいます。
このようなストレスが過度にかかり続けると、不安が高まり、
幼少期ではおねしょやチックなどが現れ、
学童期では対人不安や不登校であったり、
成人期ではうつ病やアダルトチルドレンや依存症などの
問題にもつながるのではないかと言われてます。
「矛盾したことを言われてる、矛盾したこと言ってるな」
と気づくだけでもちょっと楽になります。
矛盾した内容にに突っ込んで切り替えしていくと
「屁理屈をこねて」みたいに応戦してくるので
作戦を考えてみましょう~
わたしの幼いころは
スーパーで買ってよいお菓子は
ひっくり返して裏を見て
「赤と数字、青と数字、黄と数字
サッカリン、合成保存料など添加物」書いていないやつ
と言われました。
添加物チェックに通ったら買えます!
駄菓子はなかなか厳しく
赤や青に色どられたキレイなキャンディーは
諦めて黒い「スグリのジャム」を買ってもらいました。