五感を表現して伝える

師事している心理学の先生に添削していただいて

五感たっぷりに表現してみました。

「葛飾細田郵便局に向う朝を振り返る」

<東京一極集中>

私が人員が足りないということで

茨城県所属から東京都所属になり、

東京都、葛飾区の職場に向かったのは

昭和59年(1984年)の7月、暑い夏だった。

 

人口2万5千人の緑の野菜畑が広がる田舎町から

入り組んだ路地、

家と家が隙間なく

ぎゅうぎゅうと

きゅうくつに並ぶ都会

 

「人が集まるところに

どんどん人も物も集まっていくのだなぁ」

と考えながら

先輩との待ち合わせの約束をした

京成電鉄高砂駅に向かう。

(上京してきた私が迷子にならないように

というところが下町らしい)

 

高砂駅は

映画「男はつらいよ」

ふうてんの寅さんで

知られている柴又の隣駅だ。

 

先輩と落ち合い歩き始めると

駅周辺には

花を植えたプランターが玄関先にある民家が

ごちゃごちゃと立ち並んでいる。

 

先輩が近道だという

自動車の入れない細い道を

10分ほど歩いたところで、

視界がぱーっと開けて

緑の畑が見えた。

  

大豆の畑だ!!

ここは東京23区!

 

驚いて

「まだ畑があるんですね」

とつぶやくと

 

先輩が

「このあたりは江戸時代、

農村地帯として江戸の暮らしを支えていたんだ。

で、その名残りの枝豆が畑だよ。

直売所で新鮮なやつ買えるんだ。

枝豆いいよ。

ぷりぷりの豆が

口の中にポンポンと

はじけて飛び込んできて、

噛むと塩味と甘みと

独特の風味があって止まらないよ。

仕事おわったらビール飲みた~い」

  

今はその畑も

東京一極集中の渦に巻き込まれ、

住宅地になっている。

 

葛飾区の農地も

当時は東京ドーム21個分あったが

7個分に減ってしまった。

  

毎日、新鮮な農産物で

東京の暮らしを支えるのは

近隣の茨城、群馬、埼玉 千葉などの農産地となった。

そこでは慢性的な人手不足があり

人材が確保できずにいる農家が存在している。

 

茨城に戻って

今、家庭菜園で小玉スイカを育てながら思う。

体力のある若い人が

手伝ってくれたらうれしいなぁ

 

縦に横に絡まった

ケーブル配線のように広がった

小玉スイカのツタ。

まるで満員電車の中で人の足を踏まないよう

足の置き場を探すよう

ツタを踏みつけまいと

ぐっと踏ん張って

水撒き、草取りをするのは

足の筋力が落ちたアラカン女子には

とてもキツイものだ。

 

月に何回か、

無理のない範囲で若い人たちが

東京から

農業の手伝いができるシステムが

あったらなぁとつくづく思う。

 

システムができたら、

収穫したてのスイカを

キンキンに冷やして

ひと仕事して汗をかいたあと

畑でザクッと切り分け

まっ赤に熟したスイカに

かじりついてみたいものだ。

甘いスイカみんなで作ろうよ🍉

五感を表現した文章は

催眠誘導したあとに入れていく

「メタファー」を作るのに必要なのです。

20世紀最大の

心理療法家、

ミルトン・エリクソンの催眠誘導を

セラピーで実践します。

  
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